Decollte & company

Decollte & company

「写真を見るお客様に、撮影時の“感情”、“記憶”、
“大事な気持ち”を新鮮に思い出して欲しい」

フォトグラファー

下園 啓祐

堀江店 店長

MEMBER PAGE

“創ること”へのあこがれ

なぜカメラマンに

カメラマンになる前はアパレルの販売員をしていました。でも、元々モノづくりが好きだったので、売る側ではなくモノをつくる側の仕事に興味がどんどん膨らんでいったんです。というのも、帽子屋で働いていたのですが、店舗に直属のデザイナーと職人を配置しているセミオーダーのお店だったんです。僕は販売側で、実際にお客さんと帽子を作り上げるためのやり取りをしていました。オーダーメイドで作った帽子が出来上がってお客さんに渡す際は、通常お店に置いているオーダーメイドではない帽子の販売以上に喜んでくださる。その顔を見るのが好きでしたね。そんな仕事の中で、お客さんのためにオリジナルのものを作ることが好きだったし、自分が作ったもので他の人を喜ばせることって素敵だなって思いました。そして自分しか持ってない技術で人を喜ばせることがすごくかっこいいなと。それで自分も、モノを作る側に立ってみたいと思ったんです。

なぜデコルテに

その後当時の会社でのデザイナーを志望したり、その後建築系の仕事をしてみたりと、色々経験しました。ただ、色々とやってみたもののしっくりくる仕事がなかなか見つからない。そんな時にウェディング系のカメラマンという選択肢を見つけたんです。写真は昔から好きでしたが、自分が写真でご飯を食べていけるとは想像していませんでした。カメラマンといえば、師匠の下について学んで、いずれ独り立ちして・・・というようなイメージしかなかったですし、好きですが完全に趣味のレベルだったので、写真で生活できるイメージがなかったんです。だから“ウェディング系のカメラマンなら、生活も成り立ちやすい”ことを知ったときに「これだ!」と。それが最初のきっかけです。ウェディングカメラマンとしての職を探している中では、幸いにも数社受かりました。でも正直、ピンとくるものがなかった。その頃に水間部長にばったり出会ったんです。水間の話を聞いて、「ここだったら出来るかな」と。そんな感じで入りました。元々写真が好きだったのと、「何か自分が創ったもので、誰かを喜ばせたい」という気持ちが自然とデコルテとマッチしたのかもしれないですね。

不安と好奇心の狭間で

デコルテの印象は

「大丈夫かな?」と「面白そう!」の2つです。当時は会社の規模が今よりずっと小さかったり、いろんなことを発信していた時期だったので、正直「ちょっと大丈夫かな?」と思いました(笑)。でも、普通の会社だったらしないことも「とりあえず面白そうだからやろう!」ってスタンスが他の会社と違って「楽しそうだな」とも感じました。結局、後者が勝ってここにい続けています。デコルテは僕が知っているウェディングフォトの方向性とかなり違っていたんです。だから「そんなこともOKなんだ、出来るんや!」といろいろと驚きました。例えば、ウェディングドレスを着ない写真撮影や、ファッションや広告等のいろいろな要素を取り入れた撮影。今は普通になりましたが、エンゲージメント写真の“はしり”のようなことを当時行っていたのを見て、すごく新鮮で「かっこいい!」と。

正直、それまでは結婚写真に“かっこいい”イメージは全く持っていなかった。ガチっとポーズを決められて「はい、笑ってくださいね~」っていうイメージで、むしろ“ちょっとこっぱずかしいもの…”。そんなイメージを持っていました。でも、デコルテの撮影はそんな型にはまっているものではなく、自然体の写真だったのですごく惹かれました。あとは、水間が「どこに行っても恥ずかしくないカメラマンにしてやる!」と言ってくれたのもデコルテに決めた理由のひとつです。

記憶に残るエピソードはありますか

入社一年目のときに、初めて自分だけで行ったロケーション撮影が今でも印象深くて、記憶に残っています。その撮影は、本当は水間が行う予定だったのですが、急遽どうしても撮影できなくなったので、代わりに担当させてもらったんです。スタジオでの撮影自体は経験していたのですが、自分ひとりでのロケーション撮影は初めてで終日ずっとドキドキしていました。水間がロケで撮影していたことを思い出しながら、必死にトライして、なんとか無事に終了。その撮影をきっかけに、いろんな撮影を任せてもらえるようになりました。だから僕にとって大切な経験で、今でも鮮明に記憶に残っています。それに、そのお客さんのお子さんの写真撮影を任せてもらうなど、今でもお付き合いさせてもらっているんです。お客さんに満足していただけたことも、すごく良かったと思います。

成長と越えられない壁

自信がついたのはいつでしたか

ひとつはコンテストで入賞したとき。JWPGというコンテストの部門で3位、総合で4~5位ぐらいの賞をいただいたことで自信がつきました。もうひとつは、ある人の言葉。個人的に撮った写真をあるサイトに投稿しているのですが、デコルテに入って2~3年目くらいのときに、そのサイトを運営している人から「これからのウェディング写真を引っ張っていける力がある」と言ってもらえたんです。そのサイトは日本のウェディング業界で有名なカメラマンサイトだったので自分にとって大きな自信になりました。当時、僕の上には水間がいて「どうしても越えられへんな」「自分はまだ全然ダメだ」と思っていたんです。だから外部の人がそういう風に言ってくれたことで、「ああ、自信持っても大丈夫なんだ」と。同じ“カメラマン”に認めてもらえたことがとても嬉しかったですね。

成長のポイントは

「経験する数の多さ」ですね。入社2~3年目だと普通の会社ではまだアシスタントをしていたり、カメラマンとしてまだ新米の時期ですが、デコルテで2~3年働くとその時点でかなりの数の撮影を経験しています。一番多い時期だと一ヶ月に40~50件ほどなので、一年間に500~600件、2年も経てば1000~1200件も撮影するんです。写真はスポーツと一緒で、試合に出ている数が多いほどいろんな状況を経験できて上達も早い。創造の引き出しも経験値と比例して増える。僕も場数が多かった分、カメラマンとして早く成長させてもらえたんだと思います。

感じていた水間さんとの違いは

水間の写真には一枚一枚に“重み”があるんです。自分の写真にはまだ“軽さ”がある。僕と彼の差は、創造力や頭の中のイメージのセンス、切り取り方や最終的に仕上げるときの写真の色合いや雰囲気等たくさんあるのですが、それ以前に水間の写真には“一枚”に対しての重みがある。水間は元々広告写真を撮影していたので、「ここだ」という時にしかシャッターを切らないんです。一枚一枚を大事に切っている。僕は表情とかを重視して撮ってきたので、どちらかといえばシャッターを多く切るほう。それが直接的に写真に写るわけではないですが写真に滲み出ていると思います。見比べた時にやっぱり重さがまだなくて、未だにその差を感じます。

二人の自然な空気感を撮る

撮影の際は何を大事にしていますか

大事にしていることは、お二人の自然な空気感を撮ること。そのポイントはポージング。雑誌や参考イメージを見せながらポーズをとってもらっても、お客さんは体の置き方や体重の乗せ方が全く分からないことが普通なので、不自然なポージングになってしまう。だから敢えてポーズの指定を一切せずに、離れたところで自由にしてもらうんです。「僕、今からカメラの設定をするので、そのままこの方向に向いて座って、ちょっと喋って待っていてくださいね。声かけますから~!」と、放置した状態から始める。そうしたら、自然と二人の中でだんだん盛り上がってくるんです。「笑って」って言わなくても勝手に笑っている。僕はそれを勝手に撮り始める。お客さんが「撮られている」って気付くまでの方が、自然な写真が撮れていることが多いんですよ。本当に心の底から笑っている顔と、カメラを意識して笑っている顔って、やっぱりなんか違いますから。今はこんな風に自然な写真を撮るのが自分のスタイルです。

僕のスタイルのいいところを言うと、自然な感じの撮影が得意なので写真の仕上がりが場所に寄らないこと。僕の場合、光さえ綺麗だったら撮影する場所はどこでもよくて、景色がすごい場所じゃなくてもいい。丸一日、原っぱの中でも撮れることが自分の売り。たとえ場所を変えなくても、違う写真を撮りきれる自信はあるんです。

実を言えば、カメラマンなので「もっと自分を出した写真を撮りたい」と思うこともあります。でもお客さんに喜んでもらえるほうが嬉しいので、結局そういう撮り方で自然な感じで撮っていますね。

写真が切り取るもの

これまでに心に残っている一枚は

僕は挙式写真も撮るんですが、お母さんが泣いて、お婆さんが泣いて、お父さんが泣いて、新郎新婦さんが泣いて、アシスタントもカメラマンも、その時その場にいる全員が泣いた一枚があります。僕も雰囲気でちょっと泣いてしまいました。その写真を見ると、今でも泣きそうになります。写真を撮りながら泣いてしまうときも、実はあります。でも泣いちゃうとピントが良くないのでいつも「(新婦の)手紙を聞くな!」「画だけに集中しろ」と自分に言い聞かせる(笑)。

それぐらい感動してしまうドラマがそこにはあります。絶対普段泣かないような怖そうなお父さんが崩れるように泣いていたり、お父さんとお母さんが離婚されているけど、挙式や撮影で再会したり。人のつながりや“作れない・操作できない空気”がそこにはある。それと自分が出せる画の切り方を融合させたら、本当に最高の一枚を撮れると常々思っています。これまでいろんな撮影をしていますが、全スタジオのカメラマンの中で、ダントツで一番多く挙式写真を撮っていると思います。挙式の現場には居続けたいですね。

写真とは

そのまま”を“そのまま”残す、ひとつのツール。写真を見て蘇るその時の“感情”、“記憶”、“その時の大事な気持ち”を新鮮に思い出して欲しい。あと、カメラマンとして驚かしてあげたい。僕は、撮られる人が自然な瞬間を撮影するので、“今まで自分で知らなかった部分”を伝えるものとしても大事。「あ、私こういう笑い方していたんだ」とか。

デコルテとのこれから

今後のビジョンは

写真で貢献できることがあれば、どんどんトライしたい。チャリティーへの取り組みの話も出ている。僕は誰かが笑ってくれることが好きで写真をやってきたので、人が写真を通して笑顔になれることをしたい。あとは、「なんか楽しかったな」と思えるようにしたい。本当に写真が好きだと自分でも思います。ずーっとやってきて、飽きない。すごく気の合う同僚たちが全国にいて、刺激をもらえるのがいい。気が付けばずっと写真のことを考えている。あと、デコルテは同僚への意識が強い。お互いの写真を見て、面白そうな写真があったら気になるし、どこで撮ったか聞いたり、聞かれたり。お互いに高め合っている。その延長で外に出たときに評価をしてもらえるのであれば、結果的にオッケーだと思います。

昔のデコルテの写真との違いは

全然違ってきていると思います。初めの頃は、会社の色を大事にして欲しいと言われることもありました。今は、お客さんとカメラマン間で、ある程度自由にいろいろできる。ルールが決められていない分、それぞれが「頑張らなきゃ」と焦りを感じて自発的に頑張るので、その点が昔よりも良いところです。

どんな人に入社してほしいですか

誰かにに喜んでもらうのが本当に「嬉しい」と思える人。シンプルに、「笑顔にしてあげたい」という気持ちで頑張れる人に入社してほしいです。仕事なので、割り切らないといけない部分もありますが、この仕事は特殊な仕事だから、どちらかというと与えていける人、他の人に喜んでもらって幸せを感じる人に向いていると思います。

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